Friday, May 19, 2006

・以前「デカルトを越えて」という本を読んだことがある。フランスの著名な科学者十数人に、科学ライターがインタビューを行ったものだ。その本で感じられたのは、技術科学の進歩の可能性と。基礎科学の閉塞感。幾人かの科学者は西洋科学の限界を明言し、東洋思想:たとえば、老荘思想:に次のステップを模索している。その息苦しさを感じたことがある。

・日本人の科学者は、「科学者だから神を信じない。」という人が多いが、ヨーロッパでは、神学、哲学、科学は同じひとくくりのものであった伝統が長い。「神の恩寵の顕在化」が科学の使命だったのだ。ニュートン、パスカルは進学者であり、アインシュタインも神を信じていたから、不完全性定理に異を唱えたのだ。